こころの相談室~ヒーリングハート奈良~|うつ・依存症カウンセリング|奈良県橿原市

やめたいのにやめられない「依存症」でお悩みの方、引きこもり、うつ病などで悩んでいる方、またそのご家族の方など、まずはお気軽にご相談ください。

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お知らせブログ

【お知らせ】オンラインカウンセリングについて

新型コロナウイルスの影響もあり、2月から、オンライン(ビデオ通話)によるカウンセリングも行うことにしましたので、お知らせいたします。
 

ZOOMアプリ(無料)を使ってのカウンセリングとなります。

ご予約可能時間 10:00~19:00 料金
45分 4,500円
 
1.事前にZOOMアプリ(無料)のインストールをお願いします。
2.ご予約の前日に、招待URLを送らせていただきます。
  • カウンセリング料金のお支払いにつきましては、ご予約の前日までにお振込みをお願いいたします。
3.カウンセリング当日
お約束のお時間になりましたら、招待URLをクリックしてください。
2021年02月01日 15:35

【私の体験より】 アダルトチルドレンの克服

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アダルトチルドレンとは、子どもの頃に家庭内でのトラブルによって、傷ついた子どもの心を抱えたまま大人になった人たちのことをいいます。

私もアダルトチルドレンで悩んでいたことがあり、今は両親ともお互いの話をできるようになっていますが、以前は両親と話すことにとてもしんどさを感じていました。
今思えば、両親に対しては、それまで言えなかったことや、うまく吐き出せていなかったいろんな感情がありました。


両親は、私が幼い頃から喧嘩ばかりで、2人で話をし始めると必ず喧嘩になっていました。
またいつ喧嘩になるんだろうといつも不安で、私にとって家庭は、安心できる場所ではありませんでした。

「仲良くしてほしい」
「仲直りさせないといけない」

私は、自分が安心できる居場所をつくるために、自然とそう思うようになり、両親の喧嘩の仲裁をするようになっていました。

そうしているうちに、両親のことでも、自分に起きていることのように捉えてしまい、相手の行動にばかり意識が向いてしまうようになっていました。

人間関係においてもそういったことがあり、周囲の人達に気を使いすぎてしまっていたので、人と関わることにしんどさを感じていました。


また両親は、子どもに対して過保護で、干渉しすぎてしまうところもありました。

子どものことを思ってくれることは、とてもありがたいことだと、今は思います。
でも以前は、その気持ちを押しつけられているように感じていました。子どものことを考えて言ってくれているとはわかっていても、それが過度になってしまうと、自分には自由がないような気持ちになっていました。

さらに、両親のことを気にするがあまり、親の思い通りになることが自分にとっては安全だと思うようにもなっていました。もうこれ以上干渉されたくないし、傷つきたくないという想いが私の中にあったのだと思います。

でもそうしていると、自分の人生なのに、本当に自分がしたいことがわからなくなっていました。自分で選んでいた道でも、無意識に親の安心する道を選んでいたように思います。



◆  親子関係における愛情とは・・・

親が子どものことを大切に思って、無条件の愛で育ててくれること。今はそこに感謝しかありません。

でも私は、親の愛情をうまく受け取ることができませんでした。
「これを受け取ったら、次は何を求められるのだろう」と不安だったからです。

両親は、過度に子どものことを心配するところがあり、「こうしなければいけない」「そうしてはいけない」ということを頻繁に言っていました。

そのようなことから、私の頭の中では、両親の言葉が自然と出てくるようになり、その時々で「〇〇しなければいけない」と思うようになり、息苦しさを感じていました。
また、何かをしようとする時も「〇〇してはいけない」と自然に思うようになり、ストップをかけられているように感じていたこともありました。

親の立場からすると、「子どもには嫌な思いをしてほしくない」「安全な道を歩んでほしい」という想いや期待があったのだろうと今は思います。

でも以前は、親の愛情を押しつけられているように感じていましたし、受け取ることが重たく感じていました。


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「親の愛情って・・・何だろう?」と思っていた時期がありました。

押しつけられているようにしか思えなかった私は、両親が私のことを思ってくれていることでも、それは自分ばかりが中心の愛なのではないかと思っていました。両親自身が満足したいだけなのではないかと思っていました。

愛情って、カタチのないものだから、わかりにくい。そうも思っていました。

両親は形として、物を与えてくれることはよくありました。それも愛情表現の一つだったんだなと今は思います。

でも、怒りの感情が強かった頃の私は、「私がほしいものは物じゃないんだ」と思っていました。
何か満たされない心を埋めたくて、嫌な想いをまぎらわしたくて、依存行為がやめられなかったこともありました。


私が本当にほしかったものは、不安な時にその気持ちを受けとめてくれて安心できる感覚や、本当に良かったと心から思える感覚だったんだなと思います。



私が悩んでいた時に、ある心理カウンセラーが、「悩んでいる子どもに、『そうだったんだね、それは辛かったね』と言ってくれる親と、『そんなことを言っているから、ダメなんでしょ。もっとこうしなきゃ』と怒る親。どちらも親の愛情なんだよね」と言っていたのを聞いて、すごく驚いていたのを覚えています。

その時の自分は、同じ愛情だとは思えなかった。


でもそこから、自分の中にある寂しさや怒りの感情を消化し、癒していくうちに捉え方が変わっていきました。
愛情って、表現の仕方が違うことで、うまく伝わる場合もあれば、そうでない場合もあるんだということに気づきました。





◆  わかってほしい気持ち

私は、幼い頃から両親の顔色ばかりを気にして生活していたので、自分が嫌な想いをしていても、そのことを誰かに話すことはできませんでした。

大人になってから、自分の中には、それまでに感じないようにしてきた感情がたくさんあることに気づきました。感じないようにすることで、それ以上傷つかないように守っていたんだなと思います。

私の中には、寂しさや悲しさ、怒りなど、いろんな感情があったので、「どうしてわかってくれないの」という想いを受けとめてあげるのにすごく時間がかかりました。

両親が喧嘩になると、いつも私が悪いように感じていたこともありましたし、その気持ちを両親もわかってくれないと思っていました。

それまで抑えて生きてきた想いがたくさんあったので、どうしていいのかわからないくらい重たく感じていました。このままではもうしんどくて生きていけないとも思っていました。



両親の喧嘩も、客観的に見てみると、いつもお互いの「わかってほしい」という気持ちのぶつかり合いでした。自分の主張ばかりが強く、一方的なことが多かったように思います。

両親も、自分のことを誰もわかってくれないという気持ちが強いから、心が助けを求めていたのかもしれないと今は思います。





◆  受けとめてあげるということ

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親の喧嘩、過保護、過干渉。

どれも、ちょうど良いというところを超えて過度になってしまうのは、自分のことを相手にわかってほしい気持ちや、認めてほしいという気持ちが強くあるからだと思います。


私だけでなく、親自身も、その両親にわかってもらえなかった想いがたくさんあったのかもしれません。だから、子どもにも同じように接してしまうということがあります。


または、子どもの頃に、してほしかったことをしてもらえなかった家庭環境から、両親は子どもに対してどう接していけばいいのかわからなかったのかもしれません。


愛情表現の仕方も、自分の親にしてもらったことは子どもに対しても自然にできるのですが、してもらえなかったことをしてあげようとすることは難しいことでもあります。


親も子どもの頃に、両親から、そうされたら嫌だったことや、言われて傷ついたことがあったかもしれません。

でも、またその子どもに対して同じ表現の仕方になってしまうのは、子どもの頃は家庭での人間関係がすべてなので、たとえ嫌だと思っていたことでも、無意識に心が親の愛情を感じ取っているからです。


大人になってからそのことに気づいた時、子どもの頃に傷ついた心を本当の親に癒してもらうことはできませんが、カウンセリングを使ったり、向き合ってあげたりすることで癒していくことはできます。


わかってもらえなかった想いを受けとめてあげる。


一つずつ見てあげることを続けていくと、だんだん気持ちが軽くなっていきます。

そして、今まで自分の気持ちを抑えることに使っていたエネルギーは、別のことに使うことができるので、自然と自分がしたいように行動できるようになります。


ただ、傷ついた心を癒してあげるということを最初からすべて自分でしようとすると、抑えていたものがどんどん大きくなって、収拾がつかなくなってしまうことがあります。


まずは誰かに受けとめてもらうことで、軽くしてあげることも大切です。そうして続けていくと、だんだん自分の中で、うまく受けとめてくれる心が育っていきます。


一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。

 
2020年09月12日 12:18

依存症回復に必要なこと③ 「過去を癒す」

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「忘れてしまいたい過去」

「消してしまいたい出来事」

起こってしまったことはもう過去なので変えることはできませんが、その過去の出来事を癒すことはできます。

癒すというのは、その出来事の中で感じていた悲しさや寂しさ、怒りなどの感情を和らげたり、起こったことを捉え直したりすることです。

日々生きていると、いろんなことがあると思います。楽しいことや嬉しいことよりも、もしかしたら嫌なことや辛かったことなどの方が記憶に残っているかもしれません。

いろんなストレスがある中で、好きなことや楽しめることでうまく解消できていればいいのですが、それができずに、隠れた想いが自分の中に溜まってしまっていることがあります。
それを解消できる方法が、依存行為であったりします。


私は、人間関係が苦手だったので、以前は今ほど人との繋がりを大切だと思えていなかったような気がします。

何かしんどいことがあってもそれを人にうまく話せなかったので、なかなか助けを求めることができませんでした。

相手のことばかり気にし過ぎてしまって、うまく表現できず、さらに同じようなことが重なってしまうと、あの時もこの時もそうだったというように消化できていない想いが残ってしまうことになります。

「どうしてうまく言えないんだろう」
「何が自分にストップをかけているんだろう」

そういったことを考えて調べているうちに、私は「インナーチャイルド」という言葉に出会いました。



◆  傷ついた子供の心を癒す

インナーチャイルドというのは、「内なる子供」という意味です。

この自分の中にあるインナーチャイルドが、傷ついた子供の心を持ったままでいると、今の自分自身の行動に影響を及ぼすことがあります。

子供の頃にうまく吐き出せていなかった感情が未消化な感情として残ってしまっていると、今の生活においても何か生きづらさを感じているかもしれません。

では、どうやってその傷ついた子供の心を癒していくのかということを、よくある出来事を一つの例として紹介したいと思います。


「自分のしんどさをうまく人に話すことができない」ということから、連想されるような、思い出せる出来事を探していきます。

いくつかあるかもしれませんが、できるだけ幼少期の最初の出来事を探します。


例えば、

『お母さんにしてほしいことがあって、何回もお母さんを呼んでいたんだけど、お母さんは来てくれなかった。お母さんはその時、お父さんと話をしていてそれどころではなく、お母さんは「今、お父さんと話をしているの。見てわからないの?だから、あとにして」と言って怒鳴った。
結局、その後もお母さんは忙しくて来てくれなかった』

という出来事があったとします。

大人の立場からすると、毎日子育てや仕事がある中で、親も人間だからイライラして怒ることがあると思います。

誰が悪いということではないと思います。

ただ、子供の立場からすると、まだ幼い子供だと、言われてもわからないことも多いですし、こういった出来事が1回ではなく、何回も重なってしまったら、もう嫌な思いはしたくないと思って、言わないということを選ぶようになっていくことがあります。

これは自分のことを守るために、自然とそういう選択をするということがあります。



子供の頃の嫌な記憶は、今も強く残っているとしたら、完全に消してしまうことはできませんが、イメージの中で癒すことはできます。



NLPの中には、「タイムライン」という考え方があります。
これは、過去と現在、未来を一つの線上にあるものとして、そこを移動することで過去や未来をイメージするものです。

タイムライン上で過去や未来をイメージすることで、過去の嫌な記憶をいいものに書き換えたり、逆に良かった経験を活かして未来をイメージしたりすることができます。


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では、過去の嫌な出来事をどうやって書き換えるのかというと、まず、タイムライン上で現在の位置から過去に移動し、その出来事がどの位置にあるのか見つけていきます。

そして、その出来事を、映画のスクリーンをイメージして、そのスクリーン上に映し出すイメージで、再生します。

この時に注意することはいくつかあり、カウンセラーが心理療法を使って導いていくことで、その出来事で未消化になっていた悲しさや怒りなどの感情を和らげていきます。

ここで大切なことは、その時に自分自身が感じていたことをわかってあげることと、その出来事から学んだことをきちんと保存しておくということです。

どんなに忘れたいと思うくらい嫌な記憶でも、それが印象に残っているのは、そこから学んだことがあり、それを手放したくないと望んでいる想いがあります。その学びが、いい意味でも悪い意味でも、今の自分自身の行動にストップをかけるように影響していることがあります。

その学びは、自分を守るために、これからもうまく使っていくこととして捉え、イメージの中で保存してあげることで、記憶を書き換えやすくなります。



◆  過去の出来事をいいものに書き換える

過去の嫌な出来事について、その時に感じていたネガティブな感情を和らげたら、次は、「その時に本当はどうして欲しかったのか」をイメージしていきます。

「本当はお母さんに来て欲しかった」
「お母さんに話を聞いてもらいたかった」

子供の心はそう思っていたのに、嫌な想いをしてしまっていたとしたら、そのことを叶えてあげるようにイメージします。

お母さんが来てくれて、一緒に何かをしてくれた、その時の自分自身が自然と笑顔になれるような、温かさを感じれるようなイメージを強く残します。

そうすると、今度その出来事を思い出した時に、新しくイメージした出来事が思い浮かぶようになります。夜寝る前やリラックスしている時に、その出来事を思い出して、新しく書き換わったイメージを再生してあげることで、新しいイメージが定着していくようになります。

以前の記憶は完全に消えてしまうわけではありませんが、新しいものを何回かイメージしていくことで、脳はイメージが本当にあった出来事であるかのように錯覚します。

これは未来についても言えることで、「自分はこうなりたい」というイメージを強く持っていると、自然とそのために必要なことを引き寄せ、そこに近づいていけるということがあります。

新しいイメージが記憶されていくと、それまで感じていた生きづらさが軽くなるので、「そういえば、なんかできるようになっている」というように、自然と自分がしたいように行動できるようになっていきます。


最後になりますが、ここで気をつけたいことは、依存症の回復には段階(ステップ)があるということです。
最初から過去を癒すステップに進もうとしてもうまくいかず、むしろ反動の方が強くなってしまうことがあります。だんだん進んでいくことが大切です。
(これは依存症に限らず、うつ病や引きこもりの回復にも言えることです)
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過去にとらわれず、「今」を生きていくために。

今後もカウンセリングで、心理療法も1つの方法として、うまく活用していければと思っています。
 
2020年06月19日 16:51

【お知らせ】 電話相談の料金の変更について

新型コロナウイルスの影響により、これまでとは違った生活が続いている中で、何か少しでもお役に立てることがあればと思い、当面の間、電話相談の料金を変更することにしましたので、お知らせいたします。

 
変更前料金
30分 3,000円
60分 6,000円
変更後料金
30分 2,000円
60分 4,000円
※ 料金は税込表記です。
2020年05月15日 17:25

依存症回復に必要なこと② 「捉え方や思考パターン」

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◆ リフレーミング
 
NLPの中に「リフレーミング」というものがありますが、これはものの見方を変えることで行動を変えていこうとするものです。

物事を一つの視点から見るのではなく、別の角度から見ることで違う見方ができるということがあります。

例えば仕事で、締め切りの時間まで1時間あるとします。このことを「もう1時間しか時間がない」と思うか、「まだあと1時間ある」と捉えるかによって、焦ってしまう場合も落ち着いてできる場合もあると思います。

また、「自分は行動が遅い」ということを自分の弱いところだと思っていても、それは「人よりも慎重で、丁寧に仕事ができる」という強みだと捉えることもできます。
自己肯定感が上がれば、自分にだからこそできる強みを活かして行動できるようにもなります。


今、新型コロナウイルスの影響で、外出自粛が続いていることでストレスになっている方もたくさんいらっしゃると思いますが、こんな時だからこそ家でできることをしようと、普段できないことや好きなことをしながら工夫して過ごしておられることと思います。
これも一つのリフレーミングかもしれません。


他にも、就職や転職で、せっかく新しいことを始めたのに、辞めてしまったとします。
これも「失敗した」「あんなところに行かなければ良かった」と思うかもしれませんが、そこで止めてしまうのではなく、「失敗したけど、そのことを学びに変えよう」と捉えることで、次に繋がる大切な学びを得たことになります。

どんなことでもやってみて、そこで失敗したとしても学びに変えていくことが大切だと思います。


◆ 0か100かの思考パターン

100%の力でいろんなことができる時とそうでない時があるように、体調もその日によって違うので、毎日過ごしていてもいろんな日があると思います。

自助グループのミーティングで、「お酒を飲んでいた時は、いつも穏やかで落ち着いていられたのに、やめ続けていると、少しのことでもイライラするようになった」という話を聞いたことがありました。

例えば、お酒に依存している時は、不安やイライラなどをお酒を飲むことで消してしまっているので、一時的に100%の力で何でもできる自分に戻っているようになっています。

ただ、100の完璧な状態を目指して頑張り過ぎてしまうと、調子が良くなくて全くできない0の状態がまた来てしまうことにもなります。

元気で何でもうまくできる自分が、緊張や不安、イライラなどでしんどくなってできなくなった時、お酒や薬など、依存しているものでまたできる自分に戻そうとしますが、これだとしんどさばかりが強くなってしまい、最終的にやめれなくなってしまいます。

依存対象を使わない、例えばお酒を飲まないということは、100のできる自分に戻そうとしないということだと思います。

イライラも不安も、不快な症状はあるものとして、すべて消してしまおうとしないで、今の自分にできることをやってみようとすることが大切です。

今日の自分は「イライラしているんだな〜」「しんどいんだな」「不安なんだな〜」というように、自分のことをまずはわかってあげる。わかってあげることで少し軽くなります。
そして、その症状がさらに軽くなるもの、落ち着けるようなことを見つけることが必要です。

例えば、好きなことやここにいると落ち着けるような安心できる場所など、そういったアイテムをいくつか見つけることです。

しんどくて何もできない時でも、これならできそうということをつくることで、しんどさが軽くなるきっかけになります。

そうすることで、0の状態から少しずつできることを増やしていき、うまくできる自分の時は頑張り過ぎないことを心がけて調整してあげることで、今までの0か100の大きな波を緩やかな波にしていくことができます。

自分にとってその感じがまん中で、ちょうど良い感じになってくると、依存対象に頼らなくてもいいようになっていきます。

大切なのは、不快な状態を無理に消してしまおうとするのではなく、どんな自分でも、その時の自分自身を受け入れてあげることだと思います。

ただ、どんなに頑張っても、自分ではどうすることもできないことがあります。

そんな時は誰かに相談することが必要です。人を頼ることで、回復の道が始まっていきます。

お気軽に、電話相談をご利用ください。

 
2020年04月12日 17:59

依存症回復に必要なこと① 「カウンセリングから学んだこと」

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「やめたいのにやめられない」ことで悩んでいたとき、私は、電話でそのことを話せる人を探しました。

それは、心理カウンセラーや依存症から回復を続けている人達でしたが、その人達に「どうやったらやめられるのか」を聞きましたが、誰に聞いても納得できる答えを得られませんでした。


中には、「依存症になるのは、他にストレスの解消の仕方を知らないからだ」と言っていた人もいました。

そういうことも確かにあるのかもしれませんが、そのときの私は、他にもスポーツや音楽など、趣味や楽しめることがありました。

でも、やめられなかった。趣味や好きなことはあっても、その快楽にほんとうに代わるものがなかったのです。


「どうやったらやめられるのか」

依存症には、痛みが軽くなる鎮痛剤のように、これがあればすぐに治るというような特効薬はありません。

私は、その明確な答えがわかるようになるまでに何年もかかりました。

私がどのようにして、「自分の人生を楽しんで生きていきたい」というふうに変わっていったのか、紹介していきたいと思います。


◆依存対象から離れてみて・・・

インターネット、スマートフォン、パチンコやお酒、処方薬など、依存しているものは人それぞれ違うと思いますが・・・

私がカウンセリングを通して、最初にしたことは、したいという欲求が出てきた時に、すぐに飛びつくのではなく、他のものに行動を移してみるということでした。
掃除をしてみる、音楽を一曲聞いてみる、外に出てみるというように、今していることから別のことに行動を移す。そのことで、したいという欲求はどうなるのか、自分自身のことを観察してあげるようにしました。

その中で対処法として有効なものがあれば、それを続けてみる。うまくいかなくて失敗してもかまわないから、とにかく行動して試してみる。そこから始めました。

どんなに強迫的な欲求でそれに代わるものがないとしても、少しずつ前に進むしかないんですよね。。

私は失敗してばかりでしたが、自分を観察してあげる、今自分はどんな状態なのか、そういうふうに客観的に見てあげるということがここから習慣になっていったような気がします。


◆自分が感じていること

例えば、お酒やめられない、どうしても飲んでしまう・・というのは、お酒を飲むことで得ているものがあるからだと思います。
やめたいと思う意志とは反対の行動を取ってしまう。そのことで得ているものを二次利得といいますが、それがあるから離れられなくなっているということがあります。


「どうしてお酒でないといけないのか」
そこにはきちんと意味があり、そのことを自分自身が受け取ってあげる必要があります。

私の場合はカウンセリングの中で、カウンセラーと対話をすることで気づきました。

「何かから解放されたい」
「リラックスしたい」
「いろんなことを忘れてリセットしたい」

私が得ていたものはいろいろありましたが、そこから「何をどうしたいのか」「どうしてそう思うのか」自分が何も気にすることなく自由に発言できるとしたら、自分が感じていることをそのまま感じていい、言葉にしてもいいとしたら、自分の中からどんなことが出てくるのか、それをひとつずつ丁寧に見てあげることを続けていきました。

そこから少しずつ強迫的な欲求は落ち着いていきました。



 
2020年02月26日 17:42

【私の体験より】引きこもりからの歩み③

自分の問題をなんとかしたいと思って、電話で相談したり、カウンセリングを利用したりしていましたが、最初は自分のことをうまく話せず、苦労しました。

特に過去のことを話すのが苦痛で、嫌になっていた時もありましたが、そんな時に見つけたのがNLPの手法でした。

NLPには、過去の出来事を癒すセラピーがあり、その方法を使うと、うまく話せなくてもイメージの中で癒すことができるので、私には合っていました。
ただ、一人でワークをやろうとするとうまくいかないことがわかり、もっと学びたいと思って専門学校へ行くことにしました。


専門学校は3か月間の日程でしたが、それまでほとんど家にいたので、なかなか慣れず、途中で体調を崩してしまい、何か月か休学していた時期もありました。
すべてを学び終えるまでに時間がかかりましたが、私にとっては、逆にそれが良かったのです。

最初に学んでいたクラスは人数も多く、ワークも難しくて重荷になっていましたが、復学後に入ったクラスは人数も少なくて、自然と出席できるようになりました。

それは、そのクラスの講師やメンバーが途中からの参加だった私を快く迎えてくれて、いろんな話をすることができたからでした。

自分のことを詳しく話しても、みんなは受け止めてくれ、いつもと変わらず接してくれた。
私はそのことで安心を感じることができました。


正直、専門学校に通っていた時は、体調も良くありませんでしたが、そんな自分でも続けることができ、そこから大きく変わっていきました。


「そのままの自分でも行けるところがある」
「しんどい時に会える人がいる」


そんな人に出会えると、外に出て何か問題が起こっても、また話してみたらいいんだ、相談すればいいんだと思えるようになります。


「否定せずに、今のそのままを受けとめ、理解してくれる」
このことはとても大切なことで、前に進む力になります。

しかし、誰でもいいというわけではありません。しっかりと見極めることも必要です。


何かを少しずつ、少しずつやってみる。うまくいかないことばかりかもしれませんが、思いがけないものを得られることもあります。

一度に答えを求めるのではなく、だんだん上がっていくことが大切だと思います。

 
2020年01月12日 17:22

【私の体験より】引きこもりからの歩み②


前回の続きになりますが、家で過ごす時間が長かった時は、どのように過ごしていたのかというと、掃除をしたり、料理をしたり、あとはFX(為替取引)をしたりしていました。

元々、仕事をしていた時から、投資に興味があり、時間ができたら投資のことを学びたいと思っていたので、本を買って読んだり、トレーダーのホームページやブログを読んだりして、FXのことを学びました。

最初は、少額から始めて、損をしても100円という感じで設定していたのですが、だんだんそれが変わっていってしまいました。


というのも、卵巣嚢腫が再発して薬で治療していた時は、薬を飲むことで体の痛みはなくなるものの、副作用で精神的に不安定になり、眠れなかったり、イライラしたり、落ち着かなかったりといった状態を何かでまぎらわしたくて、FXに夢中になっていました。

FXは、家でパソコンやスマートフォンを使って簡単に取引ができるもので、少額でも取引ができるので始めやすかったということもありました。

さらに、FXは夜にニューヨーク市場が始まるので、眠れない不安な時でも、取引に夢中になっていることで一時的に落ち着けるようになっていました。そうしているうちに、FXがないと過ごしていけないようになって、やめられなくなっていました。


オンラインゲームなどのゲームに夢中になってしまい、やめられなくなって、日常の生活に支障をきたしてゲーム依存症になってしまうということがありますが、私の場合はそれが為替取引でした。


このままではいけないと思い、FXをしないと不安で仕方なくなっていた時、誰かに話そうと思って電話していたのが、心理カウンセラーでした。


それ以前から、心療内科や精神科に行って、相談できる人がいないか探していたのですが、その時の私は、実際に誰かを目の前にすると、自分が相談したいと思っていたことが頭の中からすべて消えてしまい、言葉にできなくなってしまっていたので、電話で相談できる人を探しました。

ただ、カウンセリングといっても、1回で問題を解決できるものではなく、それですぐに引きこもりや依存症が治るわけではないのが難しいところではありますが、だんだん変化していく中で、次は、新たに自分のしたいことをしようと思うようになりました。そのことが外に出るきっかけになりました。

 
2020年01月08日 18:07

【私の体験より】引きこもりからの歩み①

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ブログのページを見てくださって、どうもありがとうございます。

今回から少しずつ、私の体験を書いていきたいと思います。

なにかの参考になれば幸いです。


私は、約5年間、ほとんど家で過ごしていた時期がありました。
近くのコンビニまで散歩に行ったり、週に2回くらいは買い物に行ったりしていましたが、家族や親戚以外の人と会うことはほとんどありませんでした。


きっかけは、体調を崩して仕事を退職したことでした。

卵巣嚢腫という婦人科系の疾患で、最初の2年間は、治療したり、手術したりで、体がうまく動かなかったこともあり、実家で療養していました。

その後は、一人で暮らすようになり、自分の身の回りのことはできるようになったのですが、仕事をしていた時のように毎日活動することができず、その後の3年間で卵巣嚢腫が再発していたことで体の痛みもあったことから、外に出ることが億劫になってしまい、家で過ごしていました。

ましてや外に出て誰かに会おうなんて、思いませんでした。

私にとって、人に会うということは、仕事をしていた時のような自分でないと会えないということがありました。

「元気になったら会おう」
そう思っていましたが、体の痛みは3年たっても完全に消えることはなく、このままの状態ということがどんどん不安になっていきました。



「8050問題」というように、引きこもりが社会問題になっているということがよくニュースなどで報道されていますが、
「ひきこもり」とはいっても、そうなっているのには理由があり、意味があるからそうなっているのだと思います。


「私だってできることならもうとっくに仕事に行っている」
「頑張ってどうにかなるものでもない」
そのときの私はよくそう思っていました。

そこからどうなっていったのか・・長くなってしまうので、また次回書きたいと思います。
 
2020年01月02日 17:57

ホームページを開設しました。

この度、こころの相談室~ヒーリングハート奈良~のホームページを開設しました。
当相談室は、やめたいのにやめられない「依存症」でお悩みの方、引きこもり、うつ病などで悩んでいる方、またそのご家族の方などのご相談をお聞きし、今の状況を整理したうえで、あなたにとって今必要なことを提案させていただきます。
そして、今できることを一緒に考えていきたいと思っています。
どんな些細なことでもご自由にお話しください。

2019年12月11日 10:00
所在地 奈良県橿原市
営業時間 10:00〜19:00
定休日 木曜日
当相談室の概要はこちら

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